「病気や障がいを理由にしてたら何もできないよ」←『え?』な話

先日、ネットでこのような質問&回答のやりとりを見た。

※内容は一部改変してます。

 

A「発声することに障がいがあって、人と話すことが怖いです。どうすれば良いのでしょうか。」

 

B「どんな障がいか分かりませんが、病気や障がいを理由にしてたら何もできませんよ。

 

私はこの会話を見て、

いやいや。それはちょっと違わないか?と感じた。

 

 

 

始めに

今回はこの会話の例を出しましたが、おそらく日常的にもこんなことを言う方はいくらでもいらっしゃるとは思います。

しかし・・

相手が障がいで悩んでいる以上、励ます言葉を投げかけてあげるべきところを、こんな罵倒じみた言葉を言う必要はありません。

 

 

まず本人の前で言えるの?

今回の件に限らず、インターネットでは誹謗中傷のような言葉や口論は、常にどこかで起きています。

もちろん、リアルの日常生活でも平気で誹謗中傷を言う方もいます。

 

ただ、日常生活で聞く誹謗中傷というものは、その多くは本人に直接言うのではなく、友人や仲間を通して陰口として言われています。

しかしその反面、ネットでは本人に対して直接誹謗中傷メッセージを送っていますよね。

 

今回のBさんの発言は誹謗中傷ではありませんが、言われる本人からしたら不快に思う言葉だと言う側も理解しているため、現実では言わないのです。

 

この言葉のどこが問題か

では、私がBの発言に『は?』と感じるようなこの発言の問題点をお話ししていこうと思います。

主な理由は3つです。

 

なぜAは質問したのかを考える

まずはこの話からしていきます。

そもそも質問をしていたAさんは、一体どんな気持ちでこの質問を書かれたのだろうか。

Bのような回答をしてしまいがちな人には難しいかもしれない。

絶対に勘違いしていけないのは、本人たちは解決方法を模索した上で質問しているということ。

身体・精神的な問題で悩んでいることをネットに書くのは勇気がいる。

何も考えずに質問しに来ているわけでは無い。

 

つまり、言うなら

辛くて悩んだ末、自分なりに解決方法を試してはみたけど上手くいかなかった。

だから、ネットという不特定多数の人がいる大きな場所で助け舟を出している

ということ。

 

一人ではどうしようもなくて困っているから質問しに来ているのに、「障がいを理由にするな」と簡単に弾かれて納得できるわけがない。

 

相手の何を知っているのかを考える

「病気や障がいを理由にしてたら何もできないよ」というのが、勇気を与えるための"本当の優しさ"として伝えるならまだ分かります。

優しさは大切ですからね。ただこの言い方はあまり好ましくないです。

 

しかし、単に質問者の質問にカッとなって言っただけだったり、どんな障がいなのかも知らずにただ気に食わなかったから反論したという理由だったら、おかしいとしか思えない。

 

ネットで初めて話した者同士、相手のことを初見の会話だけで理解するのは不可能です。

例えば、相手が障がいの名称について説明してくれても、知らなかったり関心がなかったりして、聞いた人たちはまともに感情を向けてくれてはくれません。

 

聞いた人からすると、「それより自分の理論を聞いてくれ」状態になっており、結局自分が言いたい理論を言えればそれでいいとなってしまうんです。

まず相手の辛さを理解しようとする気持ちから。

これが無理なら、あなたの回答は自分の理論だけです。

 

 

その人と同等以上の障がいが無いなら上から話す権利なし

上から話すとは、ここでは「上から目線」で話すことを指します。

例えば、そういう場合は◯◯しましょう。◯◯しなよ。とかの口調です。

 

その人と同等以上の障がいと言っても一概には説明できませんが、

上記でも説明した通り、ネットで身体・精神的な問題に困っていて質問するというのは本当に困っていて助け舟を出している状態。

ここでの判断基準は、この状態と同じくらい辛い自分の悩みがある人に限定できると思います。

 

もし、そのくらい辛い悩みがなくて上から目線で話すなら、

まさに上記で述べた自分の理論を言いたいだけと繋がります。

 

だから、そんな人からの回答は私は全く説得力のない自分本位な意見としてしか見れません。

そう思いませんか?

 

最後に

ネットは相手の顔が見えずに気軽に話せる場所。

いとも簡単に好きなコメントを打ててしまうので、言葉の使い方には特に注意しなければいけない場です。

 

だからこそ、一人一人が相手を考え、適切な言葉を選んでいく。

全ての人が安心してネットを使っていける環境にするには、まずここが問題点ではないでしょうか。